開業当初、訪れて来てくれた子供たちの大半はひどい虫歯があり幼稚園でも小学校でも虫歯のない子は貴重品扱いでした。まだ世の中に「予防処置」という習慣がなくフッ素やシーラントを塗布する子が極端に少なかったからだと思います。その後保健所や我々歯科医からの呼びかけや、マスメディアからの情報によって「予防処置」が徹底され深刻な虫歯の症状というのは激減しました。ところが虫歯が減った子供たちの口の中に、見逃すことのできない新たな問題が生じてきました。
それは歯の大きさと顎(アゴ)の大きさとのバランスが悪いために起こるという“歯列不正”です。
俗に言う歯並びの悪い子、噛み合わせの悪い子が多く、しかも乳幼児期からの「歯並び」や「噛み合わせ」に対する正しい情報が少ないことがとても大きな問題です。
歯並びや噛み合わせが悪いと…歯列が不ぞろいなため食べカスがたまりやすく虫歯や歯肉炎の原因になるのは当然ながら、その他にも発音がうまく出来ない、楽器が吹けない、口元が不自然だという思いから笑顔が消えていくetc
また最近の研究では認知症と歯の結びつきについても深い関係があると発表されました。
乳歯は永久歯より軽視されがちですが……
更に永久歯が生え揃ってからの矯正治療では、歯を綺麗に並べるのに必要なスペースを作るため抜歯することが多くありますが、乳歯の時代から「歯並び」や「噛み合わせ」を治すことでこれを回避することが可能です。
これは「歯」を並べる前の段階で「歯」が生えるべきスペースを顎を拡大して確保できるからです。
これらの条件からも、乳歯時期での「歯列」「噛み合わせ」への取り組みは非常に重要且つ有効的であることをご理解いただけることと思います。
とくに「反対咬合」・・・受け口、しゃくり顎と呼ばれるケースは
3歳頃からの治療をお薦めします。
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